さんかく座、超新星2005lx発見記

2学期末になって、あわただしい日々が続いていますが、時間を作っては秩父に通っていました。

20日は、月も明るいので、それを避けるように撮像していました。予定時間を少し回ったので、そろそろラストにしようと思っていた時の発見でした。

月齢が18だったので空はかなり明るかったのですが、透明度が良かったので、かなり暗い恒星まで写っていました。30秒露出で18等まで確認できました。

超新星は、撮像してすぐにその存在がわかったのですが、小惑星かもしれないので1時間程度追跡し、移動がないのを確認して、家に急いで帰りました。
3時半くらいに帰宅すると画像から位置と光度を測定し、MPCでのチェックをすませてから中野さんに報告。寝ないと、授業もあるし成績会議もあるし、きついので、2時間ほど寝てから学校へ行きました。

夕方、急いで秩父に戻り、薄明が終わるのを待って撮影。1枚目はぼけていましたが、移動せずに存在していることだけは確認できて一安心。9時になるのを待って中野さんに確認報告し、その後他の銀河を撮ってから帰宅。家の駐車場で、山形の板垣さんから携帯に電話が入りびっくり。
第一発見者であるということと、他に独立発見者がいることを知らせてくれ、発見を祝ってくれました。

いわきまで行かなくても、成果は挙げられるということですかね。自宅でもそれなりにできそうな感じがします。
梅雨から秋の台風シーズンまでをオフと考え、天気の良い4日に1回の観測をしたところ、1年で3〜4回くらいのニアミスがありました。発見の可能性は十分あるということですね。
あとは運ですか。でも実行しないと運も関係ないですからね。
それでは発見時の画像を添付します

市村 義美